スイングをポジションごとに
ゴルフのインパクト、上手い人の共通点
上手いプレーヤーのインパクトの静止画には、ほぼ必ず四つの要素が写っています。それぞれがボールに何をしているのか、そのうちどれを自分でチェックできるのかを見ていきます。
ヘッドより先に手が来る
20.2度PGAツアーのダイナミックロフト(6番アイアン)
正面から撮った動画を、クラブがボールに当たったコマで止めてください。ボールから真上に線を引きます。アイアンなら、グリップエンドはその線より目標側にあります。ヘッドはまだ手に追いついていません。
この形の仕事は一つ、フェースのロフトを減らすことです。インパクトの瞬間にフェースが実際に持っているロフトを、トラックマンはダイナミックロフトと呼びます。同社が挙げるPGAツアーの6番アイアンの平均は20.2度で、クラブに刻印されたロフトよりかなり小さい数字です。届けるロフトが小さいほど、弾道は低く強くなり、スピンは減ります。
ただし、どれだけ傾けるのが正解かは、思われているほど決まっていません。コーチのAdam Youngは、ツアープロは全員シャフトを前に傾けているが、大事なのは量を増やすことではなく正しい形で傾けることだと書いています。自分がどうなっているかを確認するだけにして、数字を追いかけないでください。
左手首はフラットか、やや掌屈
同じコマで、グローブをはめた手の甲を見てください。フラットか、ナックルがわずかに地面を向くくらい掌屈している(手のひら側に折れている)のが、上手いプレーヤーに共通する形です。HackMotionのインパクト時の手首についてのページも、同じ形を挙げています。
逆が背屈です。手首の甲側に横じわが入り、手のひらが上を向きます。背屈するとフェースにロフトが戻り、開きやすくもなります。高く上がるだけで距離が足りない、あの球です。
手首と手の位置は、同じ絵を二度見ているだけです。左手首が背屈したままグリップをボールより前に出すことはできないので、片方が直ればもう片方も直るのが普通です。
腰は開き、胸はそこまで開かない
30〜40度オープンツアープロのインパクト時の腰の回転
GOLFTECのNick Clearwaterは、同社のモーションキャプチャOptiMotionのデータから、ツアープロの腰はインパクトで30〜40度開いており、この範囲を外れる選手は多くないと述べています。胸はそこまで開いていません。
腰が開くと二つのことが起きます。腕が体の横を通り抜けるスペースができること、そしてスイングアークの最下点がボールより前に運ばれることです。その回転を始めるのは切り返しですが、これは別の話になります。
Pebble Swingが正面動画のコマから測っているのは、この腰と肩の角度です。
音で確かめる
クリックは3回。テークバック、トップ、インパクトです。まずツアーのテンポから始めて、自分が実際に振れるものに合わせてください。
体重はすでに前足へ
左脚は伸び切り、頭は右足側に流れていません。それが前足に体重が乗った状態で、クラブがボールに届く前にすでにそうなっています。
体重を前に乗せることは、腰を開くことと同じ話を一段下から見たものです。スイングアークの最下点が、ボールより前に移ります。その最下点がどこに落ち着くかは、ダフリとトップの話になります。
ドライバーだけは別
ここまではすべて、地面から打つアイアンの話です。ドライバーはボールがティーアップされていて、上昇軌道でとらえたいので、手はボールとほぼ同じ高さに収まり、前傾させる度合いはゼロに近づきます。トラックマンによるドライバーのツアー平均ダイナミックロフトは12.8度です。
腰と体重は変わりません。変わるのはシャフトの傾きと、最下点がボールに対してどこにあるかだけです。
よくある質問
- ハンドファーストは意識して強めた方がいいですか。
- 直接やるのはおすすめしません。アドレスでハンドルを前に傾けたり、インパクトで手を前に押し込んだりすると、たいていフェースが被って低いフックになります。体重と腰が前に出れば、ハンドファーストは自然に出てきます。
- 左手首の掌屈は、ストロンググリップと同じことですか。
- 違います。グリップはアドレスで手をクラブにどう乗せるかの話で、掌屈はスイング中に関節がどう動くかの話です。ストロンググリップだとフラットな手首を保ちやすくはなりますが、片方がもう片方を保証するわけではありません。
- 腰が30度も開いていません。まずいですか。
- あの範囲はツアープロを測った結果で、目標にする数字ではありません。インパクトのコマで、ベルトのバックルがどこを向いているかを見てください。まだターゲットラインと正対しているなら、腕の通り道がありません。
出典
このページの数字はすべてこの中のいずれかによります。