スイングをポジションごとに
ストロンググリップとウィークグリップの差は何度か
読み終える頃には、ストロング、スクエア、ウィークが12人のプロのフェースに何をしたのか、なぜウィークだけが外れたのか、そしてグリップのどの部分がまだ誰にも測られていないのかがわかります。
三つのグリップ、一つのフェース、5度
約5度インパクトのフェース角、ストロングとウィークの差、PGAプロ12人
ハウイー・カーソン、ジム・リチャーズ、ブルーノ・マズキンは、右打ちのPGAプロ12人をモーションキャプチャーカメラ10台の前に立たせ、ドライバーをストロングで8球、スクエアで8球、ウィークで8球打たせました。ストロングは左手をグリップの上側にかぶせてナックルが3つ見える形、右手は下側でナックルが1つ。ウィークはその逆です。スクエアは両手ともナックルが2つ。
ボールとターゲットを結んだ線を基準にすると、インパクトのフェース角の平均はストロングで1.5度オープン、スクエアで2.6度オープン、ウィークで6.4度オープンでした。他の二つから有意に離れたのはウィークだけで、ストロングに対してP = 0.011、スクエアに対してP = 0.019。ストロングとスクエアの間はまったく分かれませんでした。条件は頭に入れておいてください。打つのはスカッシュボール、15メートル先の実験室の壁に向かって。フェース角は飛んでいくボールからではなく、ヘッドに貼ったマーカーから読み取っています。
V字と、ウィークだけが外れる理由
15度トラックマンで試した5つのグリップ位置の間隔
スクエアグリップでは、両手の親指と人差し指が作るV字がどちらも右肩を指します。フォーサイトスポーツが使っているチェックポイントです。そこから両手をそろえて時計回りに回すと、左手のナックルは見える数が増えます。逆に回せば減ります。この回転がストロングからウィークまでの軸そのもので、グリップの中で角度がついている部分はここだけです。スライスの記事が扱っているのは、この軸の片方の端での修正、つまり開いて逃げていくフェースを回して戻す作業です。
モーガン・ダーシーらは、この軸をトラックマンのレーダーで測りました。アマチュア28人、平均ハンディキャップ15、ドライバーのヘッドスピードは時速120キロから153キロ。グリップを15度ずつずらした5つの位置、範囲にして60度から打ちます。グリップの位置は正確性の指標6項目に有意な影響を与え、その中にはフェース角とクラブパスが含まれ、距離の指標2項目にも効きました。スクエアとそれより強い位置が正確性でも距離でも最も良く、弱い位置は両方で有意に劣りました。左右対称に動かしたのに、結果は対称になりません。実験室の平均値が匂わせていたのはこれです。
オーバーラッピング、インターロッキング、テンフィンガー
両手をどうつなぐかは、両手をどこに置くかとは別の問題です。オーバーラッピンググリップは右手の小指を左手の上に乗せ、インターロッキンググリップは左手の人差し指と中指の間に絡ませ、テンフィンガーグリップはどこもつなぎません。フォーサイトスポーツはオーバーラッピングを手の大きい人に割り当ててフィル・ミケルソンとアダム・スコットを挙げ、インターロッキングを手の小さい人に割り当ててタイガー・ウッズ、ジャック・ニクラス、ロリー・マキロイを挙げ、テンフィンガーはジュニア、初心者、野球から来たプレーヤーに割り当てています。
上の二つの研究は、どちらもこのつなぎ方に触れていません。回転だけを変え、残りは固定しました。三つのつなぎ方をフェース角、ヘッドスピード、正確性で比べた対照研究は文献に見当たりません。どれかがスピードを上げるという自信たっぷりの主張は、長く言われてきた意見であって、研究で出た結果ではないということです。回転には数字がついています。両手のつなぎ方にはついていません。
音で確かめる
クリックは3回。テークバック、トップ、インパクトです。まずツアーのテンポから始めて、自分が実際に振れるものに合わせてください。
グリッププレッシャーは設定値ではなく曲線
7%未満同じゴルファーの一球ごとのグリップ力のばらつき、低ハンディキャップ8人
スティーブン・ラングレイとジョン・ブローカーは、低ハンディキャップのゴルファー8人が普段使っている7番アイアンとドライバーのグリップにセンサーを仕込みました。USGAインデックスは0から7。スイング中に手が何をしているかを記録しています。力は一定を保たず、大きく上下しました。支配的な力は左手から、その中でも下の三本の指から出ています。各ゴルファーは自分のパターンを高い再現性で繰り返し、標準偏差は全体の力の7%未満。7番アイアンとドライバーの波形は決定係数0.86で一致しました。
コーチのマイケル・ジェイコブスはセンサーを使わずに同じことを言っています。スイング中の圧力は、意図するかどうかにかかわらず変わる。フォークを持つ手が勝手に持ち替えるのと同じだ、と。しかも両手は同じ仕事をしていません。チェ・ヒョプとパク・スギョンは6軸の力とトルクを測るセンサーをドライバーのグリップに組み込み、右打ちのプロ9人を直接測定して、右手から出るトルクが左手のおよそ3倍あることを見つけました。左手は保持し、右手は回す。
平均値が役に立たなくなる場所
あの実験室の数字は、内側のばらつきのほうが効果より大きいのです。インパクトのフェース角の標準偏差は、ストロングで4.7度、ウィークで6.9度。どちらも二つのグループ平均の差である4.9度を上回ります。カーソンらはその後、参加者一人ひとりのデータを読み直し、平均値が示したストロング、スクエア、ウィークというきれいな順序に当てはまった人は一人もいなかったと報告しています。効果の向きは信頼できます。その大きさが特定の一人でどれだけになるかは、推測です。
ヘッドスピードは動きませんでした。三つの条件で秒速38.2メートル、38.6メートル、38.0メートル。グリップの種類による有意な影響はありません。それに、構えたグリップとインパクトで届けるグリップは別物です。左手首の伸展はアドレスの時点でストロングとウィークの間に約11度の差がありましたが、クラブがボールに届く頃には約6度まで縮んでいました。Pebble Swingは動画のコマから関節の角度と、バックスイングとダウンスイングの時間比を読み取ります。ただ、グリップに置いた自分の手だけは、アドレスの静止画一枚がすでに写しているものです。
よくある質問
- ストロンググリップにすると飛距離は伸びますか。
- トラックマンの研究では、アマチュア28人でグリップの位置がヘッドスピードにも総飛距離にも影響し、スクエアとそれより強い位置が最も良い結果でした。プロ12人の実験室の研究では、スピードへの影響はまったく出ていません。二つが一緒に支えているのは、ウィークグリップが飛距離を削りうるということであって、ストロングが飛距離を買えるということではありません。
- 両手のV字は同じ場所を指すべきですか。
- フォーサイトスポーツが説明するスクエアグリップでは、V字が両方とも右肩を向きます。両手が別々ではなく一緒に回るということです。実験室の条件も同じ作りで、片手にナックルが3つ、もう片方に1つ見える形でした。両手を逆方向に回した握りを試した研究はありません。つまりその配置は、間違いではなく未検証です。
- 正しいグリッププレッシャーの強さはありますか。
- 一定の強さという意味では、ありません。ラングレイとブローカーは、8人全員でスイング中のグリップ力が大きく変動するのを記録しました。振れ幅が最も広いのはクラブが加速している間で、インパクトではずっと狭くなります。一球ごとに繰り返されたのは、各ゴルファーの曲線の形のほうでした。その形は7番アイアンからドライバーへも持ち越されています。
- 自分の動画でグリップを確認できますか。
- スイングの中でいちばん確認が簡単な部分です。まだ何も動いていないからです。正面から撮り、テークバックが始まる前のアドレスのコマで止めて、左手のナックルの数と、二つのV字がどこを向いているかを数えてください。この読み取りは、フレームレートにもモーションブラーにも、ソフトがヘッドを見つけられるかどうかにも左右されません。
出典
このページの数字はすべてこの中のいずれかによります。
- Carson, Richards & Mazuquin, "Examining the Influence of Grip Type on Wrist and Club Head Kinematics during the Golf Swing", European Journal of Sport Science (open-access manuscript, University of Warwick)
- D'Arcy, Heisler, Quilling, Strüder & Chevalier, "The effect of grip position on golf driving accuracy and distance", Journal of Sports Sciences (NCBI record 33432891)
- Langlais & Broker, "Grip pressure distributions and associated variability in golf: a two-club comparison", Sports Biomechanics (NCBI record 25122996)
- Choi & Park, "Three Dimensional Upper Limb Joint Kinetics of a Golf Swing with Measured Internal Grip Force", Sensors
- Foresight Sports, "The 3 Common Grips in Golf, With Pros and Cons for Each"
- Michael Jacobs, "Coach Michael Jacobs on How to Perfect your Golf Grip", MSTRD