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スイングをポジションごとに

フィニッシュを見ればスイングがわかる

ゴルフスイングの中で、静止したまま確かめられる唯一のポジションがフィニッシュです。正しく読めば、ほかのどこを見るより先に、ダウンスイングのどこが崩れたのかがわかります。

フィニッシュで静止したゴルファー。体重は前足に乗り、後ろ足のかかとが浮き、胸がターゲットを向いています。
フィニッシュで静止したゴルファー。体重は前足に乗り、後ろ足のかかとが浮き、胸がターゲットを向いています。 Keith Allison, CC BY-SA 2.0

コーチが終わりから見る理由

フィニッシュは、スイングの中で一瞬より長く残る唯一の場面です。それより前はすべて速すぎて、感覚では追えません。だから球を打つあなたを見ているコーチは、始まりではなく終わりを読んでいることが多いのです。

最終フレームで確かめるのは四つ。体重が前足(右打ちなら左足)に乗っているか。胸とベルトのバックルがターゲットを向いているか。後ろ足のかかとが浮き、つま先だけが接地しているか。ふらつきがないか。

Foy Golf Academy の Nick Foy は「ホールド・ザ・フィニッシュ」というドリルを勧めています。その姿勢のまま3〜5秒止まる、というものです。止まれない場合の原因を Foy は四つ挙げます。腕が体の回転を追い越すこと、プレッシャーが最後まで移らないこと、インパクトで回転が止まること、テンポの悪さ。四つとも起きているのはフィニッシュより前です。練習すべきものがバランスそのものであることは、めったにありません。

後ろに倒れるフィニッシュ

動画を最終フレームで止めてください。体重が後ろ足に残り、上体がターゲットと反対側に傾いていたら、その倒れはそこで始まったのではありません。ダウンスイングで始まり、フィニッシュでようやく目に見えただけです。

たいていはリバースピボットにたどり着きます。バックスイングで上体がターゲット側に傾き、切り返しから逆に離れていく動きのことです。スイングアークの最下点がボールの後ろに来るので、同じラウンドでダフリとトップが交互に出ます。それはそれで別の話になります。

崩れるフィニッシュ

こちらは別の失敗です。体重は前に乗っているのに、体が折れています。右打ちなら胸はまだターゲットの右を向き、腕は低く体の前を横切り、背骨は曲がったまま。

Foy が挙げた原因のひとつ、インパクトで回転が止まる、がこれです。体が回るのをやめ、腕が追い越します。Golf.com が示すフルフィニッシュのキーは、その逆の指示です。胸がターゲットを向くまで回り続けること。

回転が止まれば腕は行き場を失い、ボールの上を左へ振り抜きます。スライスが続くことが多く、それにも別のガイドがあります。

音で確かめる

クリックは3回。テークバック、トップ、インパクトです。まずツアーのテンポから始めて、自分が実際に振れるものに合わせてください。

根拠が指導のことばより弱いところ

Okuda、Gribble、Armstrong のフォースプレート研究で有意差に達した唯一の違いは、回転でした。上級者はフォロースルーでの上部体幹の回転が小さく43.3度、技術の低いグループは55.2度です(p<0.01)。

体重の数字はきれいに揃いません。前足にかかる垂直方向の力は、技術の低い群で体重の0.78倍、上級者で0.68倍。上級者のほうが後ろ足に残っていました。この体重移動の差は有意差に達していません。「体重は全部前足へ」という決まり文句を疑う材料として読み、そこで止めておくのが妥当です。

バランスも同じです。Donatelli らは LPGA のプロ23人を測り、片脚立ちではフォロースルーの姿勢がもっとも安定していたと報告しました。ただし世界ランキングとバランスのスコアに意味のある関係はありませんでした。止まれるフィニッシュはいい兆候です。点数ではありません。

自分の動画で読む

正面から撮り、最終フレームを開き、頭の位置をアドレスのときと見比べてください。後ろにあれば、体重が残っています。次に胸のラインと後ろ足のかかとを見ます。

Pebble Swing はフィニッシュを六つのサブスコアのひとつとして採点し、スマートフォン上で動く姿勢推定から関節角度を読み取ります。どんな方法で確かめるにせよ、二つの失敗のどちらが出たか、どのくらいの頻度で出るかを記録してください。10スイング分の傾向のほうが、1コマより価値があります。

よくある質問

毎回フィニッシュで止まったほうがいいですか。
Foy のドリルが求めるのは3〜5秒で、テストとして持っておく価値があります。何かに取り組んでいるときは止めてみてください。そこで踏ん張らないと立てないなら、形の問題ではなく、切り返しとプレッシャー移動についての情報として扱いましょう。
バランスよく立てたら、いい球が打てたということですか。
いいえ。右に出て右に行ったままの球のあとでも、教科書どおりのフィニッシュに立てます。フィニッシュが伝えるのは体重と回転です。インパクトでフェースがどこを向いていたかは別の問題です。判断材料のひとつとして扱ってください。
低くて短いフィニッシュは、いつも間違いですか。
それだけでは間違いとは言えません。ウェッジやパンチショットで短く終わる上級者はたくさんいますし、フルショットでも単に低いフィニッシュはあります。危ないのは傾く方向です。後ろへ、ターゲットと反対側へ倒れているかどうか。手の高さはそれほど問題ではありません。
フィニッシュは問題ないのに、ダフリます。なぜですか。
フィニッシュはボールが飛んだあとからでも作れます。前足に体重が届くのが遅ければ、コンタクトはもう終わっているのに、最後の形だけは正しく見えます。最終フレームだけでなく、インパクト前後のコマを見てください。

出典

このページの数字はすべてこの中のいずれかによります。

  1. Okuda, Gribble & Armstrong, "Trunk Rotation and Weight Transfer Patterns between Skilled and Low Skilled Golfers", Journal of Sports Science & Medicine
  2. Donatelli, Carp, Pagnacco & Adam, "Skill level and balance in golf", Lower Extremity Review
  3. Nick Foy, "Why You Can't Hold Your Finish (and What It Means)", Foy Golf Academy
  4. "The Swing in Pictures: The Finish Position (Part 2)", GolfWRX
  5. "Turn towards the target for a full finish", Golf.com
  6. "Reverse Pivot", Golf Distillery