スイングをポジションごとに
切り返しで最初に動くのはどこか
飛球線後方から撮った動画のどのコマを見ればいいのか。そして上級者とそうでないゴルファーではっきり差の出た唯一の数値が、なぜ切り返しのあとに現れたのか。読み終えるころには分かります。
二つの動きが一コマに重なる
飛球線後方から撮った動画を、クラブヘッドが上がりきったコマまで送ってください。そこでベルトのバックルを見て、その一つ前のコマと見比べます。切り返しを教えるコーチは、クラブヘッドがまだ目標と反対へ動いている間に、バックルはもう目標方向へ回り始めていると言います。
それが自分のスマホで見えるかどうかは、フレームレート次第です。チーサムは、動画からスイングを計測するなら毎秒120コマ以上を勧めています。時速100マイルのヘッドは、毎秒30コマだとコマとコマの間に約5フィート進むからです。30コマの動画では、トップの前後2コマを見比べても判断がつきません。
この重なりが切り返しです。構えて作れる形ではありません。二つの動きが一コマか二コマを分け合っているだけです。
上級者を分けた数字
上級者19%、それ以外13%ダウンスイング開始時の肩と腰の捻転差の増加
ゴルフバイオメカニクスのフィル・チーサム(Phil Cheetham)は、上級者とそうでないゴルファーについて、肩の回転と腰の回転の差を、トップと、ダウンスイングが始まった直後の二か所で測りました。トップでは両者に有意な差はありませんでした。この差はXファクターと呼ばれ、別のガイドで扱っています。
切り返しのあと、上級者はその差を19パーセント広げ、そうでない側は13パーセントでした。こちらには有意な差がありました。二つのグループを分けていたのは、到達した形ではなく、切り返しの中身だったということです。
音で確かめる
クリックは3回。テークバック、トップ、インパクトです。まずツアーのテンポから始めて、自分が実際に振れるものに合わせてください。
7コマから9コマ、それだけ
7〜9コマツアー選手のダウンスイング(毎秒30コマ換算)
チーサムがTPIで示した範囲では、ツアー選手のダウンスイングは233〜296ミリ秒です。毎秒30コマなら、トップからボールまで7〜9コマ。探している重なりは、その先頭にあります。
手元にあるコマで見るところは二つ。シャフトがまだ背中側を指している間に、右ひじが右腰の前へ落ちてきているか。左腰が上ではなく目標方向へ動いているか。先に肩が開くなら、それはいわゆるアウトサイドインの動きで、これにも別のガイドがあります。
最初に動くのは圧力、難しいのは意識の持たせ方
プレッシャーマット、つまり左右の足がどれだけ強く地面を押しているかを読む計測板を使うコーチは、クラブがトップに届く前に圧力が左足へ移り始めると説明します。Foy Golf Academyのニック・フォイ(Nick Foy)は、腰に何か現れるより先に足の裏の内側で感じる移動だと表現します。Swing Catalystは、圧力と身体の重心は別々の計測値で、必ず一緒に動くとは限らないと補足しています。右足を踏み込んでいるゴルファーは、重心がすでに左寄りでも、右足の数値が重く出ることがあります。
順番は計測されたものです。指示の言葉はそうではありません。腰から始めろと言われたアマチュアは、腰を横へ流したり、ボール方向へ押し込んだりしがちで、それがアーリーエクステンションです。これにもガイドが一本あります。
よく使われるのがフォイのポンプドリルです。トップまで上げ、切り返して手が腰の高さに来たら止める。これを2、3回くり返してから打ちます。ステップドリルはもっと単純で、バックスイングをして、それが終わるところで目標方向へ一歩踏み出します。
よくある質問
- ダウンスイングは腰から始まる感覚を持つべきですか。
- 感じる人もいますが、感じない人も多くいます。感覚を追いかけると、腰が横へ流れたり、ボール方向へ出たりしがちです。ダウンスイングの初めで腕を置いてくることのほうが、取り組みとしては安全です。
- 切り返しは足から始まるのですか、腰からですか。
- 計測しているコーチは、腰が動画に現れるより先に圧力が左足へ移ると説明します。フォイはそれを足の裏の内側で感じるものだと言います。圧力と重心の位置は別の計測値なので、動画ではどちらも直接は見えません。
出典
このページの数字はすべてこの中のいずれかによります。